【レポート】ナショナルオーストラリア銀行事例:いかにして1年間で3,000人のAWSエンジニア育成に成功したのか #AWSSummit

【レポート】ナショナルオーストラリア銀行事例:いかにして1年間で3,000人のAWSエンジニア育成に成功したのか #AWSSummit

現在開催中のAWS Summit Tokyo2019にて、Day1のセッションE1-06「ナショナルオーストラリア銀行事例:いかにして1年間で3,000人のAWSエンジニア育成に成功したのか」の参加レポートです。
Clock Icon2019.06.13

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セッション概要

本日より開催されています AWS Summit Tokyo 2019。金融事例のセッション「ナショナルオーストラリア銀行事例:いかにして1年間で3,000人のAWSエンジニア育成に成功したのか」 E1-06 を聴講してきましたのでレポートします。

スピーカー(敬称略)

  • Arden Packeer
  • Amazon Web Services, Inc. FSI Solutions Architect
  • Elly Juniper
  • Amazon Web Services, Inc. Training & Certification
  • 澤野 佳伸
  • アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社,技術統括本部 金融ソリューション部,ソリューションアーキテクト

ナショナルオーストラリア銀行(NAB)は、わずか一年で3,000人のAWSエンジニアの育成に成功しました。トレーニングプログラムをいかにして銀行全体、そしてパートナーへ展開し、マス・マイグレーションのプロジェクトへ繋げることができたのでしょうか。また、プログラムが拡大する中で生じる課題にどのように対応してきたのでしょうか。本セッションでは、エンジニアリソースのクラウド適応の必要性とそれを実現するための組織変革やトレーニング手法について、NABが実際に取組んできた事例に基づいて議論します。

資料

(後日公開されましたら掲載します)

セッションの内容

  • オーストラリア銀行(NAB: Austraia National Bank)についての事例紹介
  • 銀行のCloud Journy(クラウドへの移行)
  • トレーニングが課題
  • どれくらい、どうやったら、どんなスキルを
  • クラウドサービスの採用が進むが、使える人材のスキルレベルとクラウドのギャップに課題がある
  1. 人材の雇用が難しい
  2. スキルが不足
  3. ITの役割の変化

- 66%のIT部門の意思決定者が不足していると述べた - AWS関係の求人 600%も増えた - ITの役割が変化しているため、両手利きである必要がある - テクノロジーの変化、将来のビジョン - 基礎についてトレーニングを全社横断的に実施することで共通言語ができる - 包括的なトレーニングプログラムを実施 - 多くの機会を提供する - オンライン、講義、 - クラウド採用が80%早くなる - AWSのトレーニングツールを提供 - 無料で300以上の講習 - ラボベース環境 - AWS認定資格 - 適切なスキルを持っていることを確認できる。またアピールの手段にもなる

トレーニングは変革の鍵

  • 企業文化は戦略に勝る
  • 10x = 10倍のパフォーマンスを持つエンジニアは、なかなか採用できない
  • データがあるところに権限を置け(戦闘機パイロットであるJohn Boydの言葉)
  • 中央集権な命令はすぐに古くなる。情報を見たらすぐアクション。
  • 集中型=当初のNAB
  • 非集中型
  • 分散型
  • NABは、3万人のスタッフ、900万人の顧客を抱える大組織
  • Cloud Firstへ
  • 2000人の技術者の雇用が必要だったがそれはとても困難
  • 小さく始める
  • まずは社員の能力を確認。3万人のうち7名だけが認定資格持っていた
  • ランチタイムコーチングセッションを開始
  • 人材育成グループが拡大
  • ランチタイムトレーニングが150人になった
  • 能力を得た人がさらに教える側に回り、細胞分割するように増えていった
  • トレーニングコミュニティが拡大。正式な活動に。
  • プラットフォームを提供。共有のため。
  • エバンジェリストを増やしていった。
  • 希望者が増えて、拡大に限界
  • 大規模な育成
  • 3000人をトレーニング
  • 全体の10%を占めることにより、波及効果が出る
  • NAB Cloud Guild : AWS Summit Sydneyで発表
  • 4000人以上がトレーニングを受けた。共通言語ができた。
  • 質問が変わる。WhyじゃなくてHowになる
  • 認定資格者数は700人を超えた。
  • 週平均12人が新たに認定を達成。トレーニング参加者の半分が認定資格にチャレンジ
  • プロジェクトマネージャもトレーニングに参加
  • 組織全体の能力を高めた

  • NAB Cloud Guildの効果

  • 顧客もそれに気づくように
  • プロジェクトのスピードアップ、人材を雇用することが容易になった
  • 今ではとても人気のあるプログラムになっている

  • NAB Cloud Guild : 転換の影響

  • 早く失敗して前進せよ
  • フィードバックループ
  • データを集める、それに対する対応をとる
  • 勝利を褒め称える:認定したらTシャツ与えてそれを着る
  • 価値を伝え、広める

  • 必要なステップ

  • リーダーを選出する
  • コミュニティが重要
  • クラウド教育を楽しめる仕組み
  • 基本トレーニングと専門トレーニングのどちらが必要か
  • 自主的なトレーニングを開始させる
  • AWSはカスタムトレーニングを提供可能なので相談する

感想

セッションの中では触れられませんでしたが、NABはDeepRacerのVirtual Leagueでトップを取っていた参加者の所属先で、DNPさんの事例と同様の興味を持っていました。事業会社がクラウド化するにあたって、とても人材育成に力を入れていることを感じさせました。

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